こんにちは。SaveMedical ブログ編集部です。
2024年1月24(水)〜1月26日(金)にて東京ビッグサイトで開催されたウェアラブルEXPOに訪問しました。目的はDTxやSaMDに活用可能性のあるデバイス・技術の探索です。
イベント概要
・ネプコンジャパン、スマート工場EXPO、スマート物流EXPOなどと併設されていたこともあり、会場内は人に溢れていました。中でもウェアラブルEXPOの一角は非常に盛況でした。
・ウェアラブルEXPO出展企業は47社でした。
新規性を感じた3社
最先端のウェアラブルデバイスのテクノロジーが集まる中で、DTx/SaMDとの関連性において注目したい3社をご紹介します。
株式会社テックドクター: デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム
同社はSelfBaseというプラットフォームを開発・提供しています。
このプラットフォームでは複数のウェアラブル、IoTデバイス、医療機器などから取得された連続的かつ長期的なデータを手軽に可視化・解析することができます。こうしたデータを医療の目線で、病気の有無や治療による変化を客観的に定量化・可視化して活用することを「デジタルバイオマーカー(dBM)」と呼びます。 昨今のデジタル技術により、従来得られなかったデータが登場しているため、主に研究開発の分野で解析プラットフォームの需要が生まれています。Selfbaseは特定のデバイスに限定されないデータ解析ツールという独特のポジションを取っており、汎用性・利便性の高さが特徴です。ブースも常に賑わっていました。
HPはこちら:Selfbase
株式会社スキノス: ウェアラブル発汗計
信州大学発ベンチャーの同社は、発汗計(医療機器)の技術に強みをもつ企業です。
ブースでは、腕時計型の発汗計を出展しており、ユースケースとして熱中症対策ウェアラブルデバイスを提案していました。発汗の検知技術は他にも精神性発汗の計測など応用が効くとのことです。興味深いのはウェアラブル化したことにより、常時発汗の状態をモニタリングできる点です。これは発汗している状態だけでなく「(発汗すべきシチュエーションで)適切に発汗していない状態」の検出も可能になるため、例えば皮膚疾患への応用なども今後可能性がありそうです。
HPはこちら:株式会社スキノス
Hapbeat合同会社: 首掛け型ハプティクス・デバイス
東京工業大学発ベンチャーの同社は、首掛け型の振動・衝撃を伝えるデバイスを出展していました。ユーザーに振動、衝撃、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジーをハプティクスと称します。実際に、同社デバイスを実機で体感してみましたが、シューティングゲームや音楽のリズムに繊細に反応し、振動も力強く、興味深い体験でした。エンターテイメント用途だけでなく、VRを活用する上肢運動のリハビリなど医療にも応用可能性がありそうです。
HPはこちら:Hapbeat合同会社
まとめ: ウェアラブルテクノロジーの用途の広がり
これらの企業は、ウェアラブルテクノロジーの進化の一例です。
ベンチャーだけでなく大手企業の出展も多く、今後も多方面からユニークなアプローチが増えることが期待されます。プロダクト面では生成AIとの組み合わせによる即時フィードバックの質・体験が大きく向上することが予見され、また医療分野でも実証研究・臨床試験のエビデンスが積み重なっていくことでDTxやSaMDの根幹を担うことは間違いありません。今後も要注目の分野です。
DTx/SaMD Design Studioについて
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